高校生でも留学できる?
皆さんこんにちは!ひな留学のひなです。
近年、高校生のうちから留学するという方が増加していますね。
とはいえ、留学が比較的身近で、留学する人が多い大学とは違い、高校で留学する人はまだまだ少数派ですね。
あまり知られていませんが、高校留学には案外多くの選択肢があります。
そして選択肢にはそれぞれ特徴があります。
せっかく留学に行くのであれば自分にあった方法は何なのかあらかじめ知っておきたいですよね。
そこで今回は留学してみたいけれどどんな方法が良いのかわからない、という方に向けて高校生が利用できる留学方法を紹介していきたいと思います!
方法1ー現地の高校へ行く
当たり前ですが、日本と同じように海外にも高校があります。この選択肢では、現地の高校に通い、現地の生徒と同じように授業を受けます。
期間は短期から長期にわたって様々なものがあります。日本の高校が長期休みのうちに2.3週間現地に滞在するものもあれば、日本の中学を卒業後、日本の高校には通わずに、海外の高校に進学という道も可能です。もちろん日本の高校に在籍しながら1年だけ現地の高校に通うパターンもあります。
国も豊富で、英語であれば、アメリカ、オーストラリア、カナダなどがメジャーです。
では続いて現地の高校に通うパターンのメリット、デメリットを紹介していきます。
メリット1:ネイティブの英語に長時間触れられる
現地の高校に通うので、周りの生徒や教員もみんな英語のネイティブスピーカーということになります。え、留学したら当たり前じゃない?と思う方もいらっしゃるでしょうが案外そうでもありません。(詳しい理由は後で説明しますね。)
ネイティブの英語に囲まれての生活ですから、英語の上達は間違い無いでしょう。リスニング、スピーキングともに圧倒的な成長が見込まれます。しかも正しい発音や、ネイティブ特有の言い回し、今流行っているスラングなども学ことができます!
ネイティブの英語に沢山触れて自分の英語力を成長させたい!という方にはおすすめです。
しかし、注意点もあります。
英語力の低い方が最初からネイティブの英語を聞き取るというのは容易なことではないので、現地高校に行く方はあらかじめある程度の英語力が必要になります。
最低でも英検3級程度はあった方が良いでしょう。
まだ、あまり自分の英語力に自身がない、会話に自信がない、という方には安易にお勧めできない方法です。
メリット2:憧れの海外高校生活がおくれる
皆さんも日本とは全く違う海外の高校生活を、ドラマなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
あんな高校生活、1度は人生で体験してみたいですよね。
現地高校に留学すれば、憧れの海外高校生活が体験できます。
やっぱりいちばんの憧れはプロムでしょうか?プロムを体験できるのは現地高校に留学した人の特権ですね!私の友人も皆プロムに参加していてとても羨ましかった記憶があります。
綺麗なドレスを着て、バッチリメイク、友達との参加でも十分楽しめるそうですよ。
他にもアメフトやバスケの試合観戦などといったスポーツ系のイベントもあります。
他にも、現地高校に留学すれば部活動にも参加できますね。私の友人では、サッカー部、水泳部、演劇部など、みんないろいろな部活に所属して楽しんでいました。
海外の学校は所属する部活を一つに絞らなくても季節ごとにいろいろな部活を体験できます。興味のある部活に所属して、友達を作ってみるのも良いかもしれません!
デメリット1:ある程度の成績と英語力が必要
先ほどもお話ししましたが、現地高校に直接留学する場合には、初めからある程度の英語力がないと、なかなか厳しい生活になってしまいます。
現地高校では、当たり前ですが英語の授業をしてくれるわけではありません。英語で授業が行われます。先生が何を言っているのかわからないと授業中は辛いと思います。
また、周りにいるのも海外の文化にあまり触れる機会のない現地の高校生です。友人を作るには会話が成り立つある程度のスピーキング力と相手の話を聞き取るリスニング力が必要ですね。また、現地高校に出願するには高校もしくは中学の成績で制限が設けられている場合がほとんどです。そこまで高い基準ではない場合が多いですが、あまりにも日本での成績が低いと入る学校を探すのに苦労することになります。
デメリット2:海外の現地高校に潜む危険
あまり楽しい話ではありませんが、海外の高校には日本とは異なる危険性があります。例として、アメリカのケースになりますが、大麻の使用が挙げられます。
アメリカの一部の州では大麻の使用が合法化されています。そのため日本より遥かに大麻が身近な存在なんですね。年齢制限があり、高校生の使用は認められていないのですが、実際は高校生の間でもかなり広まっています。
2017年ごろ、私がアメリカに留学していた際も高校生の友人が当たり前のように大麻を持っていました。
彼女の話によると、高校内で取引が行われているらしく、テスト勉強などでストレスがたまったときに使用する生徒が多いとのことでした。ボランティアを一緒にやっていたとても良い子だったので非常に驚きました。
それくらい大麻に使用が身近にあるんですね。(もちろん私はやっていません!)
強制的にやらされたり、ということはなかったので、やらない!という強い意志を持っていれば問題ないかと思いますが、大麻が合法な州に留学される方はくれぐれも気をつけてください。
方法2ー現地の語学学校へ行く
現地高校以外の選択肢として、語学学校が挙げられます。語学学校とは現地にあるその国の母語を学ぶための学校で、例えばアメリカであれば英語の授業を英語で行ってくれます。
こちらも期間は短期から長期、様々なコースが存在します。
しかし、現地高校とは違い、進級などはないので、1年以上というコースはない場合が多いと思います。また、語学学校ごとに細かい部分は違いがあるので、語学学校を選ぶ際は語学学校ごとにきちんと比較してから選ばれることをお勧めします。
ではメリット、デメリットの紹介に移ります。
メリット1:世界中の文化、なまりに触れられる
語学学校には世界中から言語を学びに生徒が集まります。
現地高校には基本的にはその国出身の生徒しかいないのに対し、語学学校には様々な国の生徒がいます。
世界中のいろいろな文化を学びたい!、いろいろな国の友人が作りたい!、という方にはおすすめの選択肢です。
また、実際にグローバル社会で活躍するためには、ネイティブの聞き取りやすい英語の他にも様々な国のなまった英語も理解できなくてはいけません。語学学校では多様な国のなまりを聞けるので、より実践的な英語学習の機会が得られます。
実際私が通っていた語学学校にはいろいろな国から生徒が来ており、休みの日には彼らが作ってくれた海外の料理を食べあって遊んだり、国際問題について世界中の人々の意見を聞いて議論したりと、ユニークな体験を高校生のうちからすることができました。
留学した国以外の文化も同時に学べるという点が語学学校のメリットですね。
他にも、私の体験としては、最初はフランスなまりの英語が理解できず苦労しましたが、最終的にはフランス出身の女の子と1番の友人になりました。日本に帰国後も海外から友人が遊びに来てくれたことも何回かあり、とても楽しかったです。
また、語学学校は入学の際に基本的には年齢制限が無いため、多様な年齢層の友人を作ることもできます。社会人の人もいるので社会人との交流もできます。私の友人には中国で既に働いていて、息子と夫を中国に残して留学しているパワフルなお母さんがいたり、ブータンからきた女医さんがいたりしました。貴重なお話を聞けてとても面白かったです。
メリット2:初めは英語が下手でも大丈夫
大半の語学学校はクラスが英語のレベル別に編成されます。
私の行っていた学校では非常に細かくクラスが分かれており、6週間ごとにテストがあって、それに合格すると次のクラスに進めるというシステムでした。
クラスメイトも自分と同じくらいの英語力なので、最初は英語を完璧に聞き取れたり、話せたりしなくても大丈夫です。何度も聞き返したり、言い直したりしてコミュニケーションをとっても嫌な顔をされることはありません!
お互いにそうやって練習し、英語の上達を目指します。相手のなまりや癖も同時に学べます。(例えばフランス語話者はHを発音しないのでhomeworkをオームワークっていうとか!)
ネイティブ相手だとうまく話さなきゃ、と感じて緊張してしまうという人は語学学校で学ぶのが良いでしょう。
もちろん入学時にも英語の資格等で制限がかかることもありません。英語に自信がなくても、現地での頑張り次第でいくらでも練習、上達が可能です。授業も英語について学ぶので、文法の授業なども受けることができます。
デメリット1:ネイティブの英語に触れる機会は減る
現地高校との1番の違いはこれかもしれません。
先ほどお話ししたように、現地高校では周りにいるのは大半がネイティブスピーカーですが、語学学校にいるネイティブスピーカーは授業を行ってくれる先生くらいです。
そのためネイティブの英語を実際に聞く機会はグッと減ってしまいます。とにかく先生にたくさん話しかける、語学学校以外でコミュニティに所属する、などの努力をしないとネイティブスピーカーとの会話を練習する機会は作れません。
私の滞在していた地域には週に1回地元の方が集まって、留学生に英語を教えてくれる会があったので、そこに参加したり、自分で探したボランティアに参加したりして、ネイティブスピーカーとの会話練習をする機会を設けました。
それでも、ホストファミリーがネイティブならまだリアルな英語を聞く機会もありますが、意外とホストファミリーは英語のネイティブスピーカーではないことも多いのでその場合は注意が必要です。
私のホストファミリーはメキシカンだったので家でもなまった英語を聞いていました!(笑)
デメリット2:授業時間が比較的短い!
語学学校は現地高校と違い授業時間が短い場合が多いです。
私の通っていた語学学校は午前中で授業が終わる日と午後は全く授業がない日が繰り返す形でした。1日当たりの語学学校における拘束時間は4〜5時間くらいです。(語学学校により差はあります)
時々、語学学校主催のイベントがありますが、毎日あるわけではありません。クラブ活動なども語学学校にはありませんし、日本の高校や、現地の高校と比べてもかなり暇な時間が多いです。宿題も基本的にはあまり出ません。
短期滞在で現地でいろいろなところを見て回りたい、という方にはおすすめですが、長期滞在の場合には、授業の時間が短くなるのは必ずしもメリットではないでしょう。
自分で何かしら時間を有効活用する方法を見つけないといけません。私の場合は、学校の近くにあった図書館に通って、自分で日本から持参した英語のテキストを使用して勉強していました。
日本に帰ってからの受験勉強の先取りになったので、自分的には結果として良い選択だったかなと思っています。
方法3ー語学学校と現地高校の混合
上にあげた二つの選択肢両方体験できるのがこの方法です。
最初は語学学校で英語の力をきっちりつけてから、現地の高校に通いたい!という方におすすめの選択肢です。
語学学校に留学の前半に通って、後半から現地高校に通うスタイルです。
最初は語学学校で基本から学習でき、英語や生活に慣れた頃にネイティブとの会話を練習できます。両者の良いとこ取りができる上に、どちらかが自分に合わなくても、自動的に環境を変えることができます。
しかし、このスタイルを選ぶにはある程度の期間が必要となるので、長期留学をされる方にのみ選べる選択肢ですね。短期留学の方は、現地の学校か語学学校どちらかを選ぶ必要があります。また、環境の変化を避けたいという方にはお勧めできません。
終わりに
さて、今回は高校生で留学する場合の選択肢について見ていきました。
現地高校と語学学校、両者にメリットとデメリットがあり、どちらがいいとは言い切れません。現地高校があっている人もいれば、語学学校があっているという人もいます。
また、どちらを選んでも不満が全くなくなることはないでしょう。
もちろん、同じように、現地高校か、語学学校、どちらを選んでも、自分の努力次第では英語力を伸ばせますし、自分自身の成長も見込めます。
しかし、それぞれの特徴をよく知り、自分の留学目的や性格、現状の英語力などと照らし合わせることで、より自分にあった選択ができます。
後悔のない留学生活を送るためにも、ぜひ、しっかりと比較検討して留学方法を決めてくださいね。